アンカーテキストとは?SEOでの役割と付け方

アンカーテキストとは、リンクの中でクリックできる文字列のことです。 たとえば「WordPressの始め方」という文字にリンクが設定されていれば、その「WordPressの始め方」がアンカーテキストです。

アンカーテキストは、読者に「リンク先で何が分かるのか」を伝えるだけでなく、検索エンジンがリンク先ページの内容やページ同士の関係を理解する手掛かりにもなります。 SEOでは、キーワードを無理に詰め込むより、リンク先の内容が自然に分かる短い表現にすることが基本です。

30秒でわかる結論

  • アンカーテキストは、リンクとしてクリックできる文字部分
  • ユーザーと検索エンジンにリンク先の内容を伝える
  • 「こちら」「詳しくはこちら」だけより、リンク先が分かる具体的な表現がよい
  • 内部リンクでは、リンク先ページのテーマが自然に伝わる言葉を使う
  • 同じキーワードを不自然に大量使用する必要はない
  • 画像リンクでは、画像のalt属性がアンカーテキスト相当として使われることがある
  • SEOのために完全一致キーワードへ統一するより、読者に分かりやすい文脈を優先する

アンカーテキストとは?

アンカーテキストは、HTMLの <a> 要素の中にある、ユーザーに見えるリンク文字列です。

HTMLの例

<a href="/wordpress-start/">WordPressの始め方</a>

この場合、「WordPressの始め方」がアンカーテキストです。

初心者向けに言い換えると

リンク先のページに付ける「案内ラベル」です。クリックする前に、どんなページへ移動するのか分かる言葉にします。

アンカーテキストはSEOでどんな役割がある?

Googleは、アンカーテキストがユーザーと検索エンジンに対して、リンク先ページの内容について情報を伝えると説明しています。

たとえば、次の2つなら後者の方がリンク先を理解しやすくなります。

分かりにくい例

<a href="リンク先URL">こちら</a>をご覧ください。

分かりやすい例

<a href="リンク先URL">WordPressのバックアップ方法</a>も確認してください。

「こちら」だけではリンク先のテーマが分かりません。 「WordPressのバックアップ方法」なら、読者も検索エンジンもリンク先の内容を予測しやすくなります。

SEOでの正しい考え方

アンカーテキストは「キーワードを入れれば順位が上がる魔法の文字列」ではありません。リンク先の内容を正しく説明し、ページ同士の関係を分かりやすくするために使います。

良いアンカーテキストの基本

Googleは、良いアンカーテキストについて「説明的で、適度に簡潔で、リンク元ページとリンク先ページの両方に関連している」ことを案内しています。

基本ルール

  • リンク先の内容が分かる
  • 文章の流れに自然に入る
  • 必要以上に長くしない
  • 曖昧すぎる表現を避ける
  • 同じ言葉を不自然に繰り返さない
  • リンク先と関係のないキーワードを入れない
評価 例
分かりやすい レンタルサーバーの選び方
分かりやすい WordPressのバックアップ方法
曖昧 こちら
曖昧 詳しくはこちら
不自然 格安おすすめ最強レンタルサーバー比較ランキング

「こちら」「詳しくはこちら」は使ってはいけない?

絶対に禁止されているわけではありません。 ただし、アンカーテキストだけを見てもリンク先が分からないため、基本的には具体的な表現の方が親切です。

改善例

悪い例:設定方法は<a href="リンク先URL">こちら</a>です。

改善例:<a href="リンク先URL">WordPressのSSL設定方法</a>を確認してください。

スクリーンリーダー利用者がリンクだけを順番に移動する場合も、「こちら」ばかりではリンク先を判断しにくくなります。 SEOだけでなくアクセシビリティの面でも、説明的なリンクテキストが役立ちます。

アンカーテキストは何文字がよい?

「○文字以内」という絶対的なSEOルールはありません。 重要なのは、リンク先の内容を説明できる範囲で簡潔にすることです。

例

  • 短すぎる:「こちら」
  • 適切:「WordPressの始め方」
  • 長すぎる:「初心者がWordPressをレンタルサーバーにインストールして初期設定するまでの詳しい方法はこちら」

長い文章全体をリンクにするより、リンク先を端的に表す名詞句や短いフレーズを選ぶと読みやすくなります。

文字数より意味を優先

アンカーテキストを「10文字以内」など固定ルールで切る必要はありません。短くても意味が通じないなら、少し長くても内容が分かる表現の方が実用的です。

内部リンクのアンカーテキストの付け方

内部リンクでは、リンク先ページのテーマや役割が分かるアンカーテキストにします。

記事タイトルをそのまま使う例

詳しくは「<a href="リンク先URL">WordPressのバックアップ方法</a>」で解説しています。

文章に自然に入れる例

トラブルに備えて、事前に<a href="リンク先URL">WordPressをバックアップする方法</a>も確認しておきましょう。

記事タイトルと完全一致させなければならないわけではありません。 リンク先が何についてのページなのか分かれば、文章の流れに合わせて自然な表現へ変えて構いません。

教科書ポイント

内部リンクでは「リンク先の答え」が分かる言葉を使う

「次はこちら」より「SSL証明書の更新方法」のように、次ページで何が分かるのかを明示すると、読者がクリックするか判断しやすくなります。

外部リンクのアンカーテキストの付け方

外部サイトへリンクするときも、リンク先の資料・サービス・公式ページが分かる表現にします。

出典リンクの例

最新仕様は<a href="リンク先URL">Google検索セントラルのリンクに関するガイド</a>で確認できます。

外部URLそのものを長く表示するより、ページ名や資料名をアンカーテキストにすると読みやすくなります。 ただし、利用規約や法的文書など、URLそのものを示す必要がある場面では例外もあります。

完全一致アンカーテキストとは?

完全一致アンカーテキストとは、リンク先ページが狙っている検索キーワードと同じ言葉を、そのままアンカーテキストに使うことです。

例

リンク先キーワード:レンタルサーバー おすすめ
アンカーテキスト:レンタルサーバーおすすめ

内部リンクで、その言葉が文章上自然なら使って問題ありません。 ただし、サイト内のすべてのリンクを同じ完全一致キーワードへ統一する必要はありません。

キーワード統一を目的にしない

アンカーテキストは検索エンジン操作のためではなく、リンク先を説明するためのものです。文脈に応じて「レンタルサーバーの選び方」「おすすめサーバーの比較」など自然な表現を使い分けて構いません。

部分一致・ブランド名・URLアンカーの違い

アンカーテキストには複数の表現があります。

種類 例
完全一致 WordPress バックアップ
部分一致 WordPressをバックアップする方法
ブランド名 Google Search Central
ページ名 SEOスターターガイド
URL https://example.com/
一般語 こちら、詳細

SEOでは「どの種類を何%にする」といった固定比率を目標にする必要はありません。 リンクの目的と文章の文脈に合う表現を選びます。

同じページへのアンカーテキストは全部同じにする?

全部同じにする必要はありません。 同じページでも、リンク元の文章によって自然な表現は変わります。

同じバックアップ記事へリンクする例

  • WordPressのバックアップ方法
  • サイトをバックアップする手順
  • 自動バックアップの確認方法

ただし、3つの表現が同じリンク先の内容と一致していることが前提です。 「無料ホームページ作成」というアンカーから、無関係なバックアップ記事へ飛ばすような使い方は避けます。

キーワードを詰め込むとSEOに強くなる?

アンカーテキストへ検索キーワードを大量に詰め込んでも、それだけでSEOに強くなるとは言えません。 むしろ読みにくく、不自然なリンクになります。

不自然な例

<a href="リンク先URL">レンタルサーバーおすすめ比較格安高速WordPress初心者人気ランキング</a>

自然な例

<a href="リンク先URL">初心者向けレンタルサーバーの選び方</a>

Googleのスパムポリシーでは、ランキング操作を目的としたリンクスパムを禁止しています。 特に外部リンク獲得で、キーワード入りアンカーを不自然に大量設置するような施策は避けるべきです。

内部リンクと外部被リンクを混同しない

自分のサイト内で分かりやすいアンカーテキストを付けることと、外部サイトから特定キーワードのリンクを大量に作ることは別です。後者をランキング操作目的で行うとGoogleのスパムポリシーに抵触する可能性があります。

画像リンクのアンカーテキストはどうなる?

文字ではなく画像そのものがリンクになっている場合、Googleは画像の alt 属性をアンカーテキストとして利用します。

画像リンクの例

<a href="/wordpress-backup/">
  <img src="/images/backup.png"
       alt="WordPressのバックアップ方法">
</a>

この場合、alt="WordPressのバックアップ方法" がリンク先を理解する手掛かりになります。

画像リンクの確認ポイント

  • alt属性を空にしない
  • 画像とリンク先の内容を説明する
  • キーワードを不自然に羅列しない
  • 装飾だけの画像を無理にリンクにしない

ボタンリンクの文字はどうする?

「申し込む」「料金を見る」「資料をダウンロード」などのボタンもリンクなら、その文字はアンカーテキストです。

目的 分かりやすい例
料金ページ 料金プランを見る
申込ページ 無料体験を申し込む
資料 料金表PDFをダウンロード
詳細ページ 機能一覧を見る

ボタンでは記事本文の内部リンクより短い言葉が適しますが、「次へ」だけでは何が起きるか分からない場面では、行動内容を具体化します。

長い文章全体をリンクにしてもよい?

技術的には可能ですが、長い段落や文章全体をアンカーテキストにすると読みにくくなる場合があります。

Googleも、アンカーテキストは適度に簡潔にするよう案内しています。 リンク先を説明するために必要な部分だけをリンクにするのが基本です。

改善例

長すぎる:<a href="リンク先URL">WordPressを使っていて突然サイトが表示されなくなったときに確認するべき原因と対処方法についてはこちらの記事で詳しく説明しています</a>

改善:<a href="リンク先URL">WordPressが表示されない原因と対処法</a>を確認してください。

リンク同士を近づけすぎない

アンカーテキストが適切でも、1文の中に大量のリンクを並べると、どこをクリックすべきか分かりにくくなります。

読みにくい例

<a href="リンク先URL">サーバー</a>、<a href="リンク先URL">ドメイン</a>、<a href="リンク先URL">SSL</a>、<a href="リンク先URL">WordPress</a>、<a href="リンク先URL">SEO</a>について確認してください。

必要なリンクだけを、説明の流れに沿って配置します。 「SEOのために1ページ20本入れる」といった固定本数ルールはありません。

アンカーテキストと周囲の文章も重要

リンク先の意味は、アンカーテキスト単体だけでなく、その前後の文章からも理解できます。 そのため、アンカーだけにすべてのキーワードを詰め込む必要はありません。

自然な文脈の例

WordPressを長く運営するなら、更新前にバックアップを取る習慣が重要です。具体的な手順は<a href="リンク先URL">バックアップ方法</a>で解説しています。

この例では、「WordPress」「更新前」「バックアップ」という周辺文脈があるため、短いアンカーでも意味が分かります。

アンカーテキストと内部リンク設計の関係

アンカーテキストだけを改善しても、内部リンク設計そのものが不自然なら十分ではありません。

1
読者の次の疑問を考える
2
対応する記事を選ぶ
3
リンク先が分かるアンカーを付ける
4
自然な位置へ配置

先に「どの記事へリンクするか」を決め、その後にアンカーテキストを考えます。 キーワードを入れたいからリンクを増やす、という順番にはしません。

WordPressでアンカーテキストを設定する方法

WordPressのブロックエディターでは、リンクにしたい文字を選択し、リンクボタンからURLを設定すれば、その選択文字がアンカーテキストになります。

1
リンクにしたい文字を選択
2
リンクボタンを押す
3
リンク先URLを指定
4
リンク先を確認

公開前に確認

  • リンク先の内容とアンカーが合っているか
  • 「こちら」だけになっていないか
  • リンク先URLが間違っていないか
  • 同じ段落にリンクが多すぎないか
  • リンク切れになっていないか

アンカーテキストのよくある失敗

すべて「こちら」にする

読者も検索エンジンもリンク先を判断しにくくなります。 リンク先のテーマを示します。

記事タイトルを毎回完全コピーする

タイトルをそのまま使っても構いませんが、文章として不自然なら言い換えて問題ありません。

SEOキーワードを大量に入れる

アンカーテキストが読みにくくなります。 リンク先を説明するために必要な言葉だけを使います。

リンク先と違う言葉を使う

「無料サーバー比較」というアンカーなのに、有料VPSの記事へ飛ぶような設計は避けます。

リンク先が変更されたのにアンカーを直さない

記事統合やリダイレクト後にリンク先の内容が変わった場合は、アンカーテキストも現在の内容に合わせて見直します。

どんなアンカーテキストにすればよい?

内部関連記事

具体的なテーマ名

「PHPバージョンの確認方法」のように、リンク先で分かる内容を示します。

公式資料

資料名・サイト名

「Google SEOスターターガイド」など、出典が分かる表現にします。

申込ボタン

行動内容

「無料体験を申し込む」「料金プランを見る」など、クリック後の行動を示します。

画像リンク

altを具体化

画像とリンク先の意味が分かるalt属性を設定します。

教科書判定

教科書判定

アンカーテキストは「クリック前にリンク先が分かる」ことを最優先する

初心者は、アンカーテキストを「リンク先を説明する短い案内文」と理解すれば十分です。

内部リンクでは、「こちら」だけにせず、リンク先ページのテーマが自然に分かる言葉を使ってください。 SEOのために同じ完全一致キーワードへ統一したり、検索語を詰め込んだりする必要はありません。

FAQ

Q.アンカーテキストには必ずSEOキーワードを入れるべきですか?

必須ではありません。リンク先の内容が自然に分かる表現を優先します。検索キーワードが自然に含まれるなら使えますが、不自然に詰め込む必要はありません。

Q.「こちら」というリンクはSEOに悪いですか?

1回使っただけで問題になるという話ではありません。ただし、リンク先の内容が分からないため、できるだけ具体的なアンカーテキストの方がユーザーにも検索エンジンにも分かりやすくなります。

Q.同じ記事への内部リンクは全部同じアンカーにすべきですか?

必要ありません。文章の文脈に合わせて自然に言い換えて構いません。ただし、どの表現もリンク先の内容と一致させます。

Q.画像にリンクを付けた場合のアンカーテキストは何ですか?

Googleは画像リンクではimg要素のalt属性をアンカーテキストとして利用します。画像とリンク先の内容が分かるaltを設定してください。

Q.アンカーテキストの最適な文字数はありますか?

固定の文字数ルールはありません。Googleは説明的で適度に簡潔なアンカーテキストを推奨しています。リンク先が分かる範囲で短くまとめてください。

まとめ

この記事の結論

  • アンカーテキストはリンクとして表示される文字列
  • ユーザーと検索エンジンにリンク先の内容を伝える
  • 説明的・簡潔・関連性のある表現にする
  • 「こちら」だけより具体的なページ内容を示す
  • 完全一致キーワードへ無理に統一する必要はない
  • 画像リンクではalt属性がアンカー相当になる
  • 内部リンク設計と文脈を優先して自然に付ける

アンカーテキストで最も大切なのは、SEO用のキーワードを考えることではなく、読者が「クリックすると何が分かるのか」を迷わず判断できることです。 その結果として、検索エンジンにもページ同士の関係が伝わりやすいリンクになります。

次に読む

「内部リンク切れを確認する方法」「外部リンクとは?内部リンクとの違いを解説」もあわせて確認してください。