Whois情報とは、ドメイン名の登録情報を確認するための情報です。ドメイン名の登録状況、登録事業者、ネームサーバー、登録日・有効期限などを調べるときに使われます。
ただし、現在はすべてのドメインで「Whois」という同じ仕組みが使われているわけではありません。.comなどのgTLDでは、2025年1月28日からRDAPが登録情報を提供する正式な仕組みになっています。一方、JPドメインではJPRS WHOISが引き続き利用されています。
30秒でわかる結論
- Whois情報は、ドメインの登録状況や管理情報を確認するための情報
- 登録日・有効期限・レジストラ・ネームサーバーなどを確認できる
- .comなどのgTLDでは現在、RDAPが正式な登録情報提供の仕組み
- JPドメインではJPRS WHOISで登録情報を確認できる
- 個人名・住所・メールアドレスなどは常に公開されるとは限らない
- Whois情報公開代行やプライバシー保護で、代替情報が表示される場合がある
- 初心者は「登録者名を見る」より、期限・レジストラ・ネームサーバー確認に使うと分かりやすい
Whois情報とは?
Whois情報とは、ドメイン名について登録・管理されている情報を検索できる仕組みや、その検索結果として表示される情報を指します。
たとえば、「このドメインはいつ登録されたのか」「どの事業者で管理されているのか」「どのネームサーバーを使っているのか」といった情報を確認できます。
Whois・RDAPで確認できる代表例
- ドメイン名
- 登録日
- 更新日
- 有効期限
- 登録事業者(レジストラ)
- ネームサーバー
- ドメインのステータス
- 公開対象となっている登録者情報
ここで伝えたいポイント
Whois情報は「サイト運営者の個人情報を調べるためのもの」と考えるより、ドメインがどこで管理され、いつまで有効で、どのDNSを使っているかを確認するための情報と考える方が実務的です。
2025年以降はWHOISとRDAPを分けて考える
Whoisという言葉は現在も広く使われていますが、技術的な仕組みは変化しています。
ICANNによると、.comや.netなどのgTLDでは、2025年1月28日からRDAP(Registration Data Access Protocol)が登録情報を提供する正式な仕組みとなりました。
| 対象 | 現在の主な確認方法 |
|---|---|
| .com・.net・.orgなどgTLD | RDAP |
| .jp | JPRS WHOIS |
| その他の国別ドメイン | 各レジストリの仕組みによる |
「Whois検索」という呼び方が残っている
ドメイン事業者の画面や解説記事では、現在でも「Whois検索」という名称が使われることがあります。そのため初心者は、Whoisという言葉を見たら、「登録情報を調べる仕組み全般を指している場合があり、gTLDでは現在RDAPが正式な参照先」と整理すると混同しにくくなります。
RDAPとは?Whoisと何が違う?
RDAPは、ドメインなどの登録情報を取得するために作られた新しいプロトコルです。
ICANNは、RDAPには国際化、セキュアなアクセス、正式なサービスの自動発見、公開範囲に応じた情報提供などの利点があると説明しています。
| 比較 | 従来のWHOIS | RDAP |
|---|---|---|
| データ形式 | テキスト中心 | 構造化された形式 |
| 文字コード | 制約が多い | 国際化しやすい |
| アクセス制御 | 限定的 | 公開範囲を分けやすい |
| gTLDでの位置付け | 旧来の仕組み | 現在の正式な仕組み |
初心者はこれでOK
技術的な違いを覚える必要はありません。確認先は「.comなどのgTLDはRDAP」「.jpはJPRS WHOISも利用」と分けると、現在の調べ方を選びやすくなります。
Whois情報で確認できる項目
表示される項目はドメインの種類・レジストリ・レジストラ・プライバシー設定によって異なります。
よく確認する項目は次のとおりです。
| 項目 | 分かること |
|---|---|
| Creation Date | ドメインが登録された日 |
| Updated Date | 登録情報が更新された日 |
| Registry Expiry Date | 登録期限の目安 |
| Registrar | 管理している登録事業者 |
| Name Server | 利用しているネームサーバー |
| Status | ドメインの状態 |
初心者が見るなら3項目から
最初は「有効期限」「Registrar」「Name Server」の3項目を確認すると、更新忘れ・管理会社・DNS設定という初心者が最初に確認したい3点を切り分けられます。
Whois情報は何のために使う?
1.ドメインの有効期限を確認する
ドメインがいつまで登録されているかを確認するために利用できます。
ただし、更新処理が反映されるタイミングなどによって表示に差が出る場合があるため、自分のドメインの正確な契約期限は契約中のドメイン事業者の管理画面でも確認してください。
2.どのレジストラで管理しているか確認する
「このドメインをどこで取得したか分からなくなった」という場合に、Registrar情報が手掛かりになります。
3.ネームサーバーを確認する
ドメインがどのDNSサービスを利用しているか確認できます。
サーバー移転時の例
新しいレンタルサーバーへ移したのにサイトが旧サーバーを表示している場合、Whois・RDAPでネームサーバーを確認すると、DNS切り替え状況の手掛かりになります。
4.ドメインの登録状態を確認する
ドメインステータスを見ることで、移管や更新などに関係する状態を確認できる場合があります。
Whois情報に個人名や住所は表示される?
必ず表示されるわけではありません。
現在はプライバシー保護や各レジストリ・レジストラの公開方針により、氏名・住所・電話番号・メールアドレスなどが非公開・省略・代替表示になることがあります。
昔の記事と現在では表示内容が違うことがある
以前は「Whoisを検索すれば登録者の氏名・住所が誰でも見られる」と説明されることがありました。しかし現在は、gTLDを中心に非公開情報が増えており、検索すれば必ず個人情報を確認できるわけではありません。
Whois情報公開代行とは?
Whois情報公開代行とは、登録者自身の連絡先情報の代わりに、ドメイン事業者などの情報を公開する仕組みです。
サービスによって「Whois情報公開代行」「Whoisプライバシー」「代理公開」など名称が異なります。
イメージ
代行なし:登録者本人の公開対象情報
代行あり:ドメイン事業者などの代理情報
登録情報そのものを適当にしてよいわけではない
公開代行を使っていても、契約先へ登録する氏名・住所・メールアドレスなどは正しい情報を登録する必要があります。公開される情報と、契約上登録する情報は分けて考えてください。
JPドメインでは何が公開される?
JPドメインでは、JPRS WHOISでJPRSが管理するドメイン名の登録情報を検索できます。
JPRSでは、JPドメイン名の情報、ネームサーバーホスト情報、登録者・担当者に関する公開対象情報などを規則に基づいて提供しています。
ただし、すべての登録情報が一律に公開されるわけではなく、ドメイン種別や公開・非公開の扱いによって表示内容が変わります。
.jpはJPRS WHOIS、.comなどはRDAPで考える
初心者が登録情報を確認するときは、ドメインの種類に合わせて確認先を選ぶのが基本です。.jpならJPRS、.comなどのgTLDならICANN LookupやレジストラのRDAP検索を使います。
自分のドメインのWhois情報を確認する方法
確認方法はドメインによって異なります。
.com・.netなどの場合
- ICANN LookupなどのRDAP対応検索サービスを開く
- 調べたいドメイン名を入力する
- Registrar・登録日・有効期限・Name Serverなどを確認する
.jpの場合
- JPRS WHOISを開く
- 検索対象を選ぶ
- ドメイン名を入力する
- 表示された登録情報を確認する
第三者のWhois検索サイトへ個人情報を入力しない
ドメイン名を調べるだけなら、ICANN・JPRS・契約中のレジストラなど公式性の高いサービスを優先してください。検索のために氏名・住所・パスワードなどを入力する必要はありません。
Whois情報が間違っていたらどうする?
自分が管理するドメインの登録情報が古い場合は、契約しているドメイン事業者の管理画面から修正します。
住所・電話番号・メールアドレスなどを変更した場合も、登録情報を最新状態にしておく必要があります。
特に確認したい情報
- 登録者名・組織名
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 管理担当者
メールアドレスは特に重要
ドメイン更新や移管、本人確認などの連絡に登録メールアドレスが使われることがあります。退職者のメールや使えないアドレスを残さないようにしてください。
Whois情報とドメイン所有者は同じ?
初心者が注意したいのが、「Webサイトを作った人」と「ドメインの登録者・管理者」が同じとは限らないことです。
制作会社へドメイン取得を任せた場合、制作会社名義で登録されているケースもあります。
会社自身が契約情報を管理でき、制作会社を変更してもドメインを維持しやすくなります。
契約終了時に移管や名義変更が必要になる場合があります。契約前にドメインの登録名義を確認してください。
会社サイトのドメインは自社で管理できる状態にする
制作を外注しても、ドメイン契約の名義・ログイン情報・更新費の支払先は自社で把握することをおすすめします。「制作会社を変えたらドメインを使えない」という事態を避けやすくなります。
Whois情報でドメインの安全性は判断できる?
Whois・RDAP情報だけで「安全なサイト」「危険なサイト」と断定することはできません。
登録日が新しい、登録者情報が非公開というだけで危険とは限りません。
非公開=怪しい、ではない
プライバシー保護のため正規のWebサイトでも登録情報が非公開・代理公開になっていることがあります。安全性を判断する場合は、SSL、会社情報、連絡先、利用規約、評判など他の情報も合わせて確認してください。
Whois・RDAPを見るときの判断フロー
はい → JPRS WHOISを確認。
はい → RDAP・ICANN Lookupを確認。
期限・レジストラ・ネームサーバーなら公開情報から確認しやすい。
非公開でも異常とは限らない。プライバシー保護の可能性あり。
教科書判定|初心者はWhois情報の何を見ればいい?
まず「有効期限・レジストラ・ネームサーバー」の3つを見る
自分のドメインを確認する目的なら、誰の住所が表示されるかより、「いつまで有効か」「どこで管理しているか」「どのDNSを使っているか」の3項目を優先してください。
会社サイトでは、それに加えて登録名義や連絡先情報が自社で管理できる状態になっているか、契約中のドメイン事業者の管理画面で確認します。
初心者はこれでOK
.jpならJPRS WHOIS、.comなどならICANN LookupなどのRDAP対応サービスで検索してください。自分のドメインなら、まず期限・管理会社・ネームサーバーの3項目が想定どおりか確認し、異常がある場合だけ登録情報やステータスまで掘り下げます。
よくある質問
Whoisを検索すると住所や名前が全部見えますか?
必ず見えるわけではありません。現在はプライバシー保護や公開代行により、個人情報が非公開・省略・代理情報になっている場合があります。
Whois情報公開代行を使うと登録者情報は消えますか?
登録情報そのものを消す仕組みではありません。契約先には正しい登録者情報を登録したうえで、一般公開される情報を代理情報へ置き換える仕組みです。
WhoisとRDAPはどちらを使えばいいですか?
.comなどのgTLDでは現在RDAPが正式な仕組みです。.jpではJPRS WHOISを利用できます。ドメインの種類に合わせて確認してください。
Whois情報からドメインの取得会社は分かりますか?
Registrarの項目から登録事業者を確認できる場合があります。ただし、実際に契約した販売代理店と表示されるレジストラが異なることもあります。
自分のWhois情報が古い場合はどうすればいいですか?
契約中のドメイン事業者の管理画面から登録情報を修正します。変更方法が分からない場合は、その事業者のサポートへ確認してください。
まとめ|Whois情報はドメインの管理状況を確認するために使う
この記事の結論
- Whois情報はドメインの登録・管理情報を確認するための情報
- 登録日・期限・レジストラ・ネームサーバーなどを確認できる
- .comなどgTLDでは現在RDAPが正式な仕組み
- .jpではJPRS WHOISを利用できる
- 登録者の個人情報は必ず公開されるわけではない
- 公開代行を使っても契約情報は正確に登録する
- 会社サイトではドメインを自社で管理できる状態にする
結局、初心者がWhois・RDAP情報を見る目的は「誰の個人情報が出ているか」を調べることではありません。自分のドメインがいつまで有効で、どこで管理され、どのネームサーバーを使っているかを確認するために使うと実用的です。
次に読むなら
個人情報の公開範囲が気になる場合は「Whois情報公開代行とは?」、ドメイン管理会社を変更したい場合は「ドメイン移管とは?」を読むと、登録情報の管理方法まで理解しやすくなります。