WordPressでお問い合わせフォームを作るには、フォーム作成プラグインを使う方法が簡単です。名前・メールアドレス・問い合わせ内容などの入力欄を作り、固定ページへ設置すれば、サイト上から問い合わせを受け付けられます。
ただし、フォームは「画面に表示できたら完成」ではありません。送信先メール、送信完了表示、迷惑メール対策、個人情報の扱い、実際にメールが届くかまで確認して初めて運用できます。
30秒でわかる結論
- WordPressのお問い合わせフォームはプラグインを使うと簡単に作れる
- 初心者は「名前・メールアドレス・問い合わせ内容」の3項目程度から始めれば十分
- 作成したフォームは「お問い合わせ」の固定ページへ設置する
- 送信先メールアドレスと送信完了メッセージを必ず確認する
- 公開前に自分でテスト送信し、実際にメールが届くか確認する
- 迷惑メールが増えたらCAPTCHAなどのスパム対策を追加する
- フォームが表示されてもメールが届かない場合は、メール送信設定やSMTPを確認する
WordPressのお問い合わせフォームとは?
お問い合わせフォームは、サイト訪問者がWebページ上から名前・メールアドレス・問い合わせ内容などを入力し、運営者へ送信できる仕組みです。
メールアドレスをそのまま掲載する方法と比べて、必要な入力項目をそろえやすく、問い合わせ内容を一定の形式で受け取れるのがメリットです。
基本的なフォーム例
- お名前
- メールアドレス
- お問い合わせ内容
- 送信ボタン
会社サイトや店舗サイトでは、必要に応じて電話番号、会社名、問い合わせ種別、希望日時などを追加します。
ここで伝えたいポイント
入力項目は多いほどよいわけではありません。最初は「回答するために本当に必要な情報」だけに絞った方が、訪問者の入力負担を減らせます。
WordPressでお問い合わせフォームを作る方法
WordPress本体には、一般的な問い合わせフォームを自由に作成する機能が標準では用意されていないため、フォーム作成プラグインを利用する方法が一般的です。
基本的な流れは次のとおりです。
- フォーム作成プラグインをインストールする
- 問い合わせフォームを作る
- 入力項目を設定する
- 通知先メールアドレスを設定する
- 「お問い合わせ」固定ページを作る
- 作成したフォームを固定ページへ設置する
- 公開してテスト送信する
- 必要に応じて迷惑メール対策を追加する
初心者はこれでOK
最初から高機能なフォームを作る必要はありません。「名前・メールアドレス・問い合わせ内容」の3項目が正常に送信できる状態を先に完成させ、その後に必要な項目を追加してください。
手順1|フォーム作成プラグインを入れる
WordPress管理画面から「プラグイン」→「新規プラグインを追加」を開き、フォーム作成プラグインを検索します。
この記事では、初心者が画面操作でフォームを作りやすい例としてWPForms Liteを使う流れで説明します。
プラグイン導入前に確認
- 現在のWordPressバージョンに対応しているか
- 現在のPHPバージョンに対応しているか
- 最近も更新されているか
- 必要な機能が無料版で利用できるか
- サポート情報や公式マニュアルがあるか
プラグインの対応条件は更新によって変わるため、インストール画面や公式プラグインページで最新の互換性を確認してください。
有名なプラグインでも互換性を確認する
「有名だから今のWordPressでも使える」とは限りません。WordPress本体やPHPの必要バージョンが変更されることがあるため、インストール前に対応条件を見る習慣を付けてください。
手順2|お問い合わせフォームを新規作成する
プラグインを有効化したら、フォーム作成画面を開きます。
WPForms Liteの場合は、管理画面の「WPForms」からフォームを新規作成し、問い合わせフォーム用のテンプレートを選ぶと基本形を作りやすくなります。
最初は次の3項目程度から開始できます。
| 項目 | 目的 | 必須の目安 |
|---|---|---|
| 名前 | 問い合わせ相手を確認する | 必須でも任意でも可 |
| メールアドレス | 返信先を確認する | 基本的に必須 |
| 問い合わせ内容 | 質問・相談内容を受け取る | 必須 |
個人ブログなら3項目、会社サイトでも5〜7項目程度から始める
個人ブログなら、名前・メール・本文だけでも問い合わせ対応はできます。会社サイトでは会社名・電話番号・問い合わせ種別などを追加できますが、回答に使わない情報まで必須にしない方が入力負担を減らせます。
手順3|必須項目と任意項目を決める
フォーム項目を増やすと、運営者は詳しい情報を受け取れます。その一方で、訪問者の入力作業は増えます。
たとえば、8項目あるフォームと3項目のフォームでは、入力に必要な操作数が大きく変わります。
3項目フォーム:3回の入力 + 送信
8項目フォーム:8回の入力 + 送信
単純計算でも入力欄は5つ増えます。スマートフォンでは入力切り替えやスクロールも増えるため、不要な項目を削る意味があります。
必須にする前の判断
- 返信に必要な情報か
- 問い合わせ内容の判断に必要か
- 後からメールで確認できない情報か
- 入力を求める理由を説明できるか
手順4|通知先メールアドレスを設定する
フォームから送信された問い合わせを、どのメールアドレスで受け取るか設定します。
会社サイトなら、個人のメールアドレスではなく「info@独自ドメイン」などの業務用アドレスへ送ると、担当変更時にも管理しやすくなります。
通知先の例
サイト:https://example.com/
問い合わせ受信先:info@example.com
フォームプラグインによっては、送信者へ自動返信メールを送る設定もあります。
自動返信メールは「受付完了」であることを明確にする
自動返信を送る場合、「お問い合わせを受け付けました」「内容を確認後に返信します」など、受付確認であることを明記します。自動返信を正式回答と誤解されない文章にしてください。
手順5|お問い合わせ固定ページを作る
フォームが完成したら、「お問い合わせ」という固定ページを作ります。
ページにはフォームだけを置くのではなく、問い合わせ前に読んでほしい案内も短く入れると親切です。
お問い合わせページに入れる内容
- 問い合わせフォーム
- 返信までの目安
- 営業日・営業時間
- 対応できない問い合わせの案内
- 個人情報の取り扱いへのリンク
会社や店舗の場合は、「通常2営業日以内に返信します」など実際の運用に合わせた目安を記載すると、利用者が待つ期間を判断しやすくなります。
守れない返信時間を書かない
「24時間以内に返信」など具体的な時間を書く場合は、土日・祝日を含めて本当に対応できるか確認してください。実際の運用では「2〜3営業日以内」のように営業日基準にすると管理しやすい場合があります。
手順6|フォームを固定ページへ設置する
作成したフォームをお問い合わせ固定ページへ挿入します。
WPForms Liteではフォーム用ブロックを使って、作成済みフォームを選択してページへ配置できます。
フォームを設置したらプレビューし、パソコンだけでなくスマートフォンでも確認します。
表示チェック
- 入力欄が画面からはみ出していない
- 項目名が途中で切れていない
- 送信ボタンが見つけやすい
- 必須・任意が分かる
- エラーメッセージが読める
手順7|公開前に必ずテスト送信する
お問い合わせフォームで最も重要なのがテスト送信です。
画面上でフォームが正しく表示されても、メール通知が届かなければ問い合わせを見落としてしまいます。
テスト送信で確認する項目
- すべての必須項目を入力して送信できる
- 必須項目を空にするとエラーが出る
- 送信完了メッセージが表示される
- 運営者へ通知メールが届く
- 送信者のメールアドレスが確認できる
- 自動返信を設定した場合は送信者にも届く
- 迷惑メールフォルダへ入っていない
最低2回テストする
1回目は正常な入力で送信し、2回目は必須項目の空欄や間違ったメール形式などを試します。「送信できるか」だけでなく「間違った入力を止められるか」まで確認してください。
フォームからメールが届かないときの確認方法
WordPressのお問い合わせフォームでよくあるトラブルが、「送信完了と表示されるのに通知メールが届かない」ケースです。
この場合は、次の順番で切り分けます。
入っていれば受信側の振り分けを確認。
入力ミスや古いアドレスがないか確認。
通知メール自体が無効になっていないか確認。
SMTP設定やサーバー側のメール送信環境を確認。
WordPressのメールはサーバー環境や受信側の判定によって届かないことがあります。通常の送信設定で安定しない場合は、SMTPを利用する方法もあります。
フォームの完成条件は「実際に受信できること」
フォーム画面が完成していても、問い合わせメールを受け取れなければ業務では使えません。公開前テストと、公開後の定期的な送信確認までを運用に含めてください。
迷惑メール対策をする
お問い合わせフォームを公開すると、自動プログラムによる迷惑送信が届くことがあります。
スパムが増えた場合は、フォームプラグインが対応するCAPTCHAなどの対策を追加します。
| 対策 | 特徴 |
|---|---|
| 標準スパム対策 | プラグイン側で自動判定する |
| reCAPTCHA | Googleの仕組みを利用 |
| hCaptcha | ボット判定に利用できる |
| Cloudflare Turnstile | 訪問者の負担を抑えた認証に使われる |
対策を増やしすぎない
迷惑メール対策を何重にもすると、正規の利用者まで送信しにくくなる場合があります。まずプラグイン標準の対策を使い、迷惑送信の量を見ながら追加してください。
個人情報の取り扱いも確認する
お問い合わせフォームでは、名前・メールアドレス・電話番号などの個人情報を受け取ることがあります。
そのため、サイトにプライバシーポリシーを用意し、取得する情報や利用目的などを整理しておくことが重要です。
フォーム公開前に確認
- プライバシーポリシーがある
- 不要な個人情報を入力させていない
- 管理画面へのアクセス権限を必要な人だけにしている
- 問い合わせメールを不用意に転送・共有しない
- 不要になった問い合わせ情報の扱いを決めている
個人情報の扱いはサイトや事業内容によって必要な対応が異なるため、法的な判断が必要な場合は専門家へ確認してください。
用途別|どこまでフォームを作り込めばいい?
名前・メール・本文の3項目程度で十分なことが多いです。複雑な分類や電話番号を必須にする必要は通常ありません。
会社名、氏名、メール、問い合わせ種別、本文などを設定。担当部署へ振り分ける必要があるなら問い合わせ種別を用意します。
一般問い合わせならシンプルなフォームで十分。予約を受けるなら希望日時や人数などを追加します。
予算、希望時期、依頼内容など、見積もりに必要な情報を追加。ただし入力項目が多くなるため、不要な質問は削ります。
お問い合わせフォームでよくある失敗
公開しただけでテストしていない
最も避けたい失敗です。フォームが表示されても、通知メール設定が間違っていれば問い合わせを受け取れません。
電話番号や住所を何でも必須にする
返信に必要ない情報まで必須にすると、訪問者の負担が増えます。項目ごとに「本当に必要か」を確認してください。
送信先が退職者のメールアドレスになっている
会社サイトでは担当変更後も古いアドレスが残ることがあります。個人アドレスではなく共有アドレスを使う方法も検討します。
迷惑メール対策をしていない
スパムが大量に届くと、重要な問い合わせを見落としやすくなります。迷惑送信が増えたら対策を追加してください。
プラグインを更新しない
フォームは外部から入力を受け付ける機能です。利用しているプラグインは互換性を確認しながら更新し、長期間放置しないようにします。
お問い合わせフォームの作成フロー
まず入力項目を3〜5個程度に絞る。
通知先メールアドレスを決める。
パソコン・スマートフォンで表示確認。
公開前に最低1回、できれば複数条件でテスト。
教科書判定|初心者はどんなフォームを作ればいい?
最初は3項目で作り、正常に届くことを優先する
個人ブログや小規模サイトなら、「名前・メールアドレス・問い合わせ内容」の3項目を基本にし、初回対応に不要な必須項目は増やさない方が入力負担を抑えられます。会社サイトでも、回答に本当に必要な項目だけを追加してください。
高機能なフォームを作ることより、通知先が正しく、送信者が迷わず入力でき、運営者が確実に受信できることの方が重要です。
初心者はこれでOK
フォーム作成プラグインで3項目の問い合わせフォームを作り、「お問い合わせ」固定ページへ設置し、自分でテスト送信してください。通知メールが届けば基本形は完成です。その後、必要に応じてスパム対策や自動返信を追加します。
よくある質問
WordPressだけでお問い合わせフォームを作れますか?
一般的にはフォーム作成プラグインを利用するのが簡単です。管理画面からプラグインを追加し、作成したフォームを固定ページへ配置します。
お問い合わせフォームは無料で作れますか?
基本的な問い合わせフォームなら、無料版のフォームプラグインで作成できるものがあります。高度な条件分岐、決済、複雑な自動処理などは有料機能になる場合があります。
送信完了になるのにメールが届かないのはなぜですか?
通知先設定、迷惑メール判定、サーバーのメール送信環境など複数の原因があります。まず通知先メールと迷惑メールフォルダを確認し、それでも届かない場合はSMTP設定などを確認してください。
電話番号は必須にした方がいいですか?
電話で連絡する必要がなければ必須にする必要はありません。問い合わせ対応に必要な情報だけを集める方が、訪問者の入力負担を減らせます。
お問い合わせフォームは定期的に確認した方がいいですか?
はい。WordPress、プラグイン、サーバー環境の更新で送信状況が変わる可能性があります。更新後や定期保守時にテスト送信し、通知メールが届くことを確認すると安心です。
まとめ|フォームは「受信できること」まで確認して完成
この記事の結論
- WordPressのお問い合わせフォームはプラグインで作成できる
- 初心者は3項目程度のシンプルなフォームから始める
- お問い合わせ固定ページへフォームを設置する
- 通知先メールアドレスを正しく設定する
- 公開前に必ずテスト送信する
- 迷惑メールが増えたらCAPTCHAなどを追加する
- メールが届かない場合はSMTPを含めて送信環境を確認する
結局、お問い合わせフォームで最も重要なのは、見た目ではなく「問い合わせが確実に届くこと」です。必要最小限の項目で作成し、公開前に送信・受信・返信まで一連の流れを確認してください。
次に読むなら
お問い合わせページをサイト内から見つけやすくするなら「WordPressでメニューを作る方法」、メールが届かない場合の対策を詳しく確認するなら「WordPressからメールが届かない原因と対処法」を読むと、実際の運用まで整えやすくなります。