WordPressを始めるために、最初から専門的な知識や高価な機材をそろえる必要はありません。
一般的なブログや会社ホームページを作るなら、最低限必要なのはレンタルサーバー・独自ドメイン・WordPress・インターネットに接続できるパソコンやブラウザです。テーマやプラグイン、有料ツールは必要になってから追加できます。
30秒でわかる結論
- WordPressを始める基本セットは「サーバー・ドメイン・WordPress」の3つ
- WordPress本体は無料で利用できる
- 費用の中心はレンタルサーバー代と独自ドメイン代
- 一般的な個人サイトなら、月額500~1,500円前後のサーバーから始めれば十分なことが多い
- SSLは現在のWebサイトでは基本。無料SSL対応サーバーを選べば追加費用をかけずに始めやすい
- 有料テーマ・有料プラグイン・高性能PCは最初から必須ではない
- 初心者は「WordPress簡単インストール」があるサーバーを選ぶと、FTPやデータベースの手動設定を減らせる
WordPressを始めるために必要なものは3つ
WordPressサイトをインターネット上に公開するための基本要素は、次の3つです。
| 必要なもの | 役割 | 費用の考え方 |
|---|---|---|
| レンタルサーバー | WordPressや画像・記事を保存して公開する場所 | 基本的に有料 |
| 独自ドメイン | サイトのインターネット上の住所 | 取得・更新費用がかかる場合がある |
| WordPress | 記事やページを作成・管理するソフトウェア | WordPress本体は無料 |
家にたとえると
レンタルサーバーが「土地」、独自ドメインが「住所」、WordPressが「家」に近い関係です。どれか1つだけでは、一般的な独自ドメインのWordPressサイトとして公開できません。
1.レンタルサーバー|WordPressを置く場所
WordPressで作った記事、画像、テーマ、設定データなどを保存し、24時間インターネットから見られるようにするのがサーバーです。
自分でサーバー機器を購入する方法もありますが、初心者がブログやホームページを作るなら、通常はレンタルサーバーを利用します。
初心者が確認したいサーバー条件
サーバー選びの最低条件
- WordPressを利用できる
- WordPress簡単インストール機能がある
- 無料SSLに対応している
- 自動バックアップがある
- 困ったときに確認できるマニュアルやサポートがある
- 更新後も払える料金である
WordPress.orgの現行推奨要件では、PHP 8.3以上、MariaDB 10.11以上またはMySQL 8.0以上、HTTPS対応が推奨されています。
ただし、一般的なWordPress対応レンタルサーバーを利用する初心者が、PHPやデータベースを一から構築する必要は通常ありません。契約するサーバーがWordPressの推奨環境に対応しているかを確認すれば十分です。
初心者はこれでOK
「WordPress対応」「簡単インストール」「無料SSL」「自動バックアップ」がそろう一般的な共用レンタルサーバーを選びます。VPSや専用サーバーを最初から選ぶ必要はありません。
2.独自ドメイン|サイトの住所
独自ドメインは、「example.com」のようなサイト固有のアドレスです。
レンタルサーバーから無料の初期ドメインが提供される場合もありますが、長期間サイトを運営するなら、自分で管理できる独自ドメインを使う方が一般的です。
| 種類 | 例 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| .com | example.com | ブログ・企業・サービスなど幅広い用途 |
| .net | example.net | 幅広い一般サイト |
| .jp | example.jp | 日本向けサイト |
ドメイン料金は種類や登録会社によって異なります。特に、初年度の取得料金だけでなく2年目以降の更新料金も確認してください。
注意
「ドメイン0円」と表示されていても、レンタルサーバーの長期契約や自動更新などの条件が付く場合があります。無料特典を使う場合は、対象ドメイン・契約期間・特典終了条件まで確認します。
3.WordPress本体|記事やページを管理する仕組み
WordPressはオープンソースのソフトウェアで、WordPress本体そのものは無料で利用できます。
WordPressを使うことで、HTMLを毎回手作業で書かなくても、管理画面から記事投稿、固定ページ作成、画像登録、メニュー設定などができます。
初心者の場合、WordPress.orgからファイルをダウンロードして手動設置するより、レンタルサーバーの「WordPress簡単インストール」を利用する方が手順を減らせます。
パソコンは必要?スマホだけでも始められる?
WordPressはスマートフォンからも記事編集などができますが、初期設定やテーマ変更、複数画面を見ながらの作業はパソコンの方が進めやすくなります。
ただし、高性能なゲーミングPCや最新機種は必要ありません。
| 作業 | スマホ | パソコン |
|---|---|---|
| 記事を書く | 可能 | やりやすい |
| 画像を投稿する | 可能 | 可能 |
| 初期設定 | できる場合が多い | やりやすい |
| テーマ編集 | 操作しづらい | 向いている |
| トラブル対応 | 操作しづらい | 向いている |
スマホだけでも不可能ではないが、初めてならパソコンを使う
WordPressを長く運営するなら、パソコンを用意した方が設定・記事作成・トラブル対応がしやすくなります。Webブラウザが普通に動く一般的なパソコンで十分で、WordPress用に高性能機を買う必要はありません。
WordPressを始める費用はいくら?
WordPress本体は無料ですが、サイトを公開するためのサーバーやドメインには費用がかかります。
個人ブログや小規模サイトであれば、次のような予算感を一つの目安にできます。
| 項目 | 費用の目安 | 必須度 |
|---|---|---|
| WordPress本体 | 0円 | 必須 |
| レンタルサーバー | 月500~1,500円前後 | 必須 |
| 独自ドメイン | 年数百~数千円程度 | 独自サイトでは基本 |
| SSL | 無料対応サーバーなら0円 | 基本 |
| 無料テーマ | 0円 | どちらか必要 |
| 有料テーマ | 数千~2万円前後など | 任意 |
月額1,000円のサーバー × 12か月 = 年12,000円
仮にドメイン代が年2,000円なら、年間14,000円程度です。月額換算すると約1,167円になります。
(サーバー12,000円 + ドメイン2,000円)÷ 12か月 = 約1,167円/月
サーバー会社の独自ドメイン無料特典を利用できれば、ドメイン費用を抑えられる場合があります。
最初から用意しなくていいもの
WordPressを始めるとき、「これも必要なのでは」と多くのサービスを契約してしまう初心者もいます。
しかし、次のものは最初から必須ではありません。
| もの | 最初から必要? | 判断 |
|---|---|---|
| 有料WordPressテーマ | 不要 | 無料テーマから開始可能 |
| 有料プラグイン | 不要 | 必要な機能が出てから検討 |
| 専用サーバー | 不要 | 一般的な個人サイトには過剰になりやすい |
| VPS | 不要 | OS管理をしたい人向け |
| 高性能PC | 不要 | 通常のWeb閲覧ができるPCで始められる |
| FTPソフト | 必須ではない | 簡単インストールなら使わずに開始できる |
| HTML/CSSの専門知識 | 必須ではない | 基本操作だけでもサイト制作可能 |
費用を増やさないコツ
最初は「サーバー+ドメイン+無料テーマ」で開始し、実際に困ったことが出てから有料ツールを追加します。「いつか使うかもしれない」で契約すると、使わない固定費が増えます。
テーマは無料でも大丈夫?
WordPressテーマは、サイトのデザインやレイアウトを決める仕組みです。
無料テーマでもWordPressサイトは作れます。有料テーマにはデザイン部品、サポート、独自機能などが追加されていることがありますが、WordPressを動かすための必須条件ではありません。
まず無料テーマで記事投稿やWordPress操作を覚える方法で問題ありません。
必要なデザインや機能、更新体制によって有料テーマや制作会社への依頼を検討します。
有料テーマだけで収益が出るわけではありません。記事制作を続けたうえで、作業効率やデザイン機能に価値を感じたら検討します。
プラグインは最初からたくさん入れない
プラグインはWordPressへ機能を追加する仕組みです。
お問い合わせフォーム、SEO補助、バックアップ、セキュリティなど、さまざまな機能を追加できます。
しかし、多ければ多いほど良いわけではありません。プラグイン同士の競合や、更新停止したプラグインを使い続けるリスクもあります。
注意
「おすすめプラグイン20選」のような記事に載っているものを全部入れる必要はありません。まずサーバーやテーマに標準搭載されている機能を確認し、不足する機能だけ追加してください。
SSLは必要?無料SSLでいい?
SSLは、ブラウザとWebサイトの通信を暗号化し、URLを「https://」で利用するための仕組みです。
WordPress.orgの現行要件でもHTTPS対応が挙げられています。
一般的な個人ブログや会社案内サイトであれば、レンタルサーバーが提供する無料SSLから始められるケースが多く、初心者がSSL証明書へ別途高額な費用をかける必要は通常ありません。
初心者はこれでOK
契約候補のレンタルサーバーで「無料独自SSL」「自動更新」に対応しているかを確認してください。対応していれば、WordPress開始時のSSL費用を0円にできます。
メールアドレスは必要?
WordPressの管理者アカウントにはメールアドレスを設定します。また、レンタルサーバーやドメインの契約連絡にもメールアドレスが必要です。
普段確認できるメールアドレスを用意し、パスワード再設定や重要な通知を受け取れるようにしておきます。
会社サイトの場合は、公開後に「info@example.com」のような独自ドメインメールを作ることもありますが、WordPressをインストールする前から必須というわけではありません。
WordPress開始前に決めておくと楽なこと
サーバーやドメインを契約する前に、次の3点だけ決めておくと作業が進みやすくなります。
開始前チェックリスト
- サイトの目的:ブログ、会社紹介、店舗集客など
- サイト名:後から変更可能だが仮でも決めておく
- ドメイン候補:第一候補が取得済みの場合に備えて2~3案考える
逆に、ロゴ、完璧なデザイン、100記事分の企画などをすべて完成させてから始める必要はありません。
初心者が準備する順番
ブログ・会社サイト・店舗サイトなど、目的を1つ決めます。
短く、長期間使いやすい名前を候補にします。
簡単インストール・無料SSL・バックアップを確認します。
最初の1年間でいくら用意すればいい?
WordPressサイトは、無料サービスだけで構成する方法もありますが、独自ドメインで一般的なサイトを運営するなら年間費用を考えておく必要があります。
個人サイトの予算例
月額1,000円のレンタルサーバーと、年2,000円の独自ドメインを利用する場合:
12,000円 + 2,000円 = 年14,000円
無料テーマ・無料SSLを使えば、初年度に必ず必要な費用をこの程度に抑えられるケースがあります。実際の料金は契約サービス・期間・ドメイン種類で変わるため、申し込み前に最新料金を確認してください。
一方、ここに15,000円の有料テーマを追加すると、初年度は29,000円になります。
14,000円 + 有料テーマ15,000円 = 初年度29,000円
有料テーマが必要か分からない段階なら、最初から29,000円払う必要はありません。
教科書判定|最初は「最低限4点」で始めればいい
初心者は「サーバー・ドメイン・WordPress・無料テーマ」で開始
一般的な個人ブログや小規模サイトなら、最初から有料テーマ、有料プラグイン、VPS、高性能PCをそろえる必要はありません。WordPress簡単インストールと無料SSLに対応したサーバーを選び、独自ドメインを用意して、無料テーマから始めるのが費用も手順も少ない方法です。
サイトを運営していると、「もっとデザインを簡単に作りたい」「予約機能が必要」「高速化したい」など、必要なものが具体的に見えてきます。
その時点で有料テーマやプラグインを追加すれば、不要な初期費用を避けられます。
よくある質問
Q.WordPressは完全無料ですか?
WordPress本体は無料です。ただし、インターネット上で独自サイトとして公開する場合は、通常はレンタルサーバーや独自ドメインの費用がかかります。有料テーマや有料プラグインは任意です。
Q.WordPressを始めるのにプログラミング知識は必要ですか?
基本的なブログやホームページを作るだけなら、HTML、CSS、PHPを最初から理解している必要はありません。細かくカスタマイズするときには知識が役立ちますが、まず管理画面の操作から始められます。
Q.独自ドメインなしでもWordPressは使えますか?
サーバー会社の初期ドメインなどで動かせる場合があります。ただし、長期的にブログ・会社サイトとして運営するなら、独自ドメインを取得して使う方がサイトの住所を自分で管理しやすくなります。
Q.有料テーマを買った方がSEOに強くなりますか?
有料テーマを購入しただけで検索順位が上がるわけではありません。テーマの機能・表示速度・使いやすさは判断材料になりますが、記事内容やサイト構成なども重要です。初めは無料テーマでも運営できます。
Q.レンタルサーバーとドメインは別会社で契約してもいいですか?
可能です。ただし、初心者は同じ会社でまとめると、ネームサーバー設定や契約管理の手順を減らせる場合があります。料金だけでなく、設定のしやすさも含めて判断してください。
まとめ|必要なものを最小限そろえてWordPressを始める
この記事の結論
- 基本的に必要なのはレンタルサーバー・独自ドメイン・WordPress
- WordPress本体は無料
- 無料SSL対応サーバーならSSLの追加費用を抑えられる
- 有料テーマや有料プラグインは最初から必要ない
- 高性能PCやVPSも一般的な初心者には不要
- 費用の中心はサーバー代とドメイン代
- WordPress簡単インストール対応サーバーを選ぶと開始手順を減らせる
初めてWordPressを作るなら、「サーバー+独自ドメイン+WordPress+無料テーマ」から始めてください。必要なものを最小限にすると、費用を抑えられるだけでなく、「何の設定で問題が起きたのか」も把握しやすくなります。
次に読むなら
必要なものが分かったら、次は「WordPressの始め方完全ガイド|初心者向けに手順を解説」で、サーバー契約からWordPressへログインするまでの流れを順番に確認してください。