WordPressのサイトヘルスとは?確認項目と見方を解説

WordPress管理画面の「ツール → サイトヘルス」を開くと、「重大な問題」「おすすめの改善」などが表示されます。警告が出ると不安になりますが、すべてを同じ優先度で直す必要はありません。

サイトヘルスは、WordPress本体・PHP・プラグイン・テーマ・HTTPS・REST API・ループバック・更新機能などの状態を確認する診断画面です。初心者は、まず「重大な問題」から確認し、次に「おすすめの改善」を見ると整理しやすくなります。

30秒でわかる結論

  • サイトヘルスは「ツール → サイトヘルス」から開く
  • 画面は主に「ステータス」と「情報」の2つに分かれる
  • ステータスでは「重大な問題」「おすすめの改善」「合格したテスト」を確認する
  • 重大な問題は、セキュリティや動作へ影響する可能性があるため優先して確認する
  • おすすめの改善は、すぐ故障を意味するとは限らない
  • 情報タブではPHP・サーバー・データベース・テーマ・プラグイン・容量などを確認できる
  • 警告を消すこと自体を目的にせず、原因と影響を確認してから対処する
  • 初心者は「重大な問題がないか」「更新が滞っていないか」「HTTPS・PHP・REST API・ループバックに問題がないか」をまず見る

WordPressのサイトヘルスとは?

サイトヘルスは、WordPressサイトの設定やサーバー環境を自動チェックし、問題や改善候補を表示する機能です。

WordPress 5.2で導入され、現在も標準機能として管理画面から利用できます。

サイトヘルスで分かること

  • WordPress本体やプラグイン・テーマの更新状態
  • PHPの状態
  • HTTPSが使われているか
  • REST APIが正常か
  • ループバックリクエストが動くか
  • バックグラウンド更新が動くか
  • サーバーやデータベースの基本情報
  • ファイルシステムの書き込み権限

ただし、サイトヘルスは「サイトのすべてを診断できる万能ツール」ではありません。表示速度、売上、SEO順位、テーマ固有の不具合などは別の確認が必要です。

サイトヘルスはどこにある?

  1. WordPress管理画面へログインする
  2. 左メニューの「ツール」を開く
  3. 「サイトヘルス」をクリックする

サイトヘルス画面には主に「ステータス」と「情報」の2タブがあります。

タブ 主な用途
ステータス 問題・改善候補を確認する
情報 WordPress・PHP・サーバーなどの詳細情報を見る

「ステータス」の見方

ステータスタブでは、WordPressが自動診断した結果が重要度別に表示されます。

分類 意味
重大な問題 セキュリティや動作・性能へ大きく影響する可能性がある項目
おすすめの改善 緊急ではないが、改善を検討したい項目
合格したテスト 現在問題なく通過している確認項目

初心者の確認順

重大な問題 → おすすめの改善 → 合格したテストの順で見れば十分です。最初から全項目を理解しようとしなくて構いません。

「重大な問題」が出たらどうする?

重大な問題は、優先して内容を確認します。

WordPress公式では、たとえば次のような項目が重大な問題として表示されることがあります。

  • 古いPHPを使用している
  • バックグラウンド更新が正常に動かない
  • WordPress.orgへ接続できない
  • HTTPリクエストがブロックされている
  • デバッグ情報が訪問者へ表示されている
  • ループバックリクエストが失敗している
  • 必要なPHPモジュールが不足している
  • 更新待ちのプラグインがある

「重大」と表示されても闇雲に設定変更しない

原因がサーバー設定・プラグイン・セキュリティ機能など複数考えられる項目があります。メッセージを読まずにPHP設定やwp-config.phpを書き換えるのは避けてください。

「おすすめの改善」は全部直す必要がある?

必ずしもすべてを直す必要はありません。

「おすすめの改善」は、セキュリティやパフォーマンスをより良くするための提案です。現在サイトが壊れていることを意味するとは限りません。

判断例

  • 古いPHP → 更新できるなら優先度は高い
  • 未使用テーマ → 不要なら削除を検討
  • 永続オブジェクトキャッシュ → 高負荷サイトでは有効だが、小規模サイトでは必須とは限らない
  • ページキャッシュ → 利用中のサーバー構成を確認して判断

「サイトヘルスを100点にすること」を目的にするのではなく、自分のサイトに必要な改善かを確認します。

「情報」タブでは何が分かる?

情報タブは、WordPressやサーバー環境の詳細を確認する画面です。

設定を変更する画面ではなく、現在の状態を確認するための情報画面です。

主な項目 確認できる内容
WordPress バージョン、URL、HTTPS、パーマリンクなど
ディレクトリとサイズ WordPress・uploads・テーマ・プラグイン・DB容量など
有効なテーマ テーマ名、バージョン、更新状態など
プラグイン 有効・無効プラグイン、バージョンなど
メディア処理 画像処理ライブラリ、アップロード上限など
サーバー PHP、Webサーバー、メモリ上限など
データベース DBサーバーや文字コードなど
WordPress定数 wp-config.phpなどに関係する主要定数
ファイルシステム権限 必要なディレクトリへWordPressが書き込めるか

初心者が最初に見るべき5項目

1.WordPress・プラグイン・テーマの更新

古いソフトウェアはセキュリティや互換性の問題につながります。更新前にバックアップを確認し、重要サイトではステージング環境も活用します。

2.PHPの状態

古いPHPはセキュリティ・性能・互換性の面で不利になることがあります。ただし、PHPを更新する前にテーマ・プラグインが対応しているか確認します。

3.HTTPS

サイトがHTTPSで正常に利用できているか確認します。SSL証明書の設定不備がある場合はサーバー側も確認します。

4.REST API

WordPressのブロックエディターや一部プラグインはREST APIを利用します。エラーが出ている場合、セキュリティプラグイン・アクセス制限・サーバー設定などを切り分けます。

5.ループバックリクエスト

WordPressが自分自身へHTTPリクエストできるかを確認するテストです。WP-Cronやテーマ・プラグイン編集時の確認処理などに関係します。

サイトヘルスの点数は気にするべき?

サイトヘルスは、表示された問題を理解するために使うもので、点数だけを追いかける必要はありません。

特にプラグインやテーマが独自のサイトヘルス項目を追加することがあり、環境によって表示内容は変わります。

大切なのは「問題の種類」

同じ1件でも、PHPが古い問題と、任意の高速化機能が未使用という提案では優先度が違います。件数ではなく内容を見てください。

サイトヘルスで分からないこと

サイトヘルスだけでは、次のような問題を完全には判断できません。

  • なぜ売上や問い合わせが少ないか
  • SEO順位が下がった原因
  • 画像が重くて表示が遅いか
  • 特定プラグインの細かな性能問題
  • サーバーCPUが一時的に混雑しているか
  • ユーザーが実際に感じる表示速度

表示速度ならPageSpeed Insightsやブラウザの開発者ツール、サーバー負荷ならレンタルサーバー側の管理画面など、目的に合う確認方法を併用します。

サイトヘルスの情報をサポートへ伝える方法

「情報」タブには、サイト情報をコピーする機能があります。

レンタルサーバー会社、テーマ・プラグイン開発元、制作会社へ問い合わせるときに、WordPress・PHP・サーバー環境を伝える材料として使えます。

公開掲示板へ貼る前に確認

サイト情報には環境に関する詳細が含まれます。公開フォーラムやSNSへそのまま投稿するのではなく、不要な情報や公開すべきでない内容が含まれていないか確認してください。

エラーが出たときの確認順

1.重大な問題を開く
エラー名と説明を読む
2.直前の変更を確認
更新・プラグイン追加・サーバー変更などを見る
3.情報タブで環境を確認
PHP・WordPress・サーバー情報を見る
4.バックアップを確認
設定変更前に復元手段を確保する
5.公式手順で対処
WordPress・プラグイン・サーバーの公式情報を優先する
6.再度サイトヘルスを確認
問題が解消したか確認する

どのくらいの頻度で確認する?

毎日開く必要はありませんが、次のタイミングでは確認する価値があります。

確認するタイミング

  • WordPressやPHPを更新したあと
  • テーマ・プラグインを大きく変更したあと
  • サーバー移転後
  • 表示や更新に不具合が出たとき
  • 数か月に1回程度の定期点検

教科書判定

教科書判定

初心者は「重大な問題が0件か」を最優先で確認し、次に更新・PHP・HTTPS・REST API・ループバックを見る

サイトヘルスは、WordPressの健康診断として便利ですが、警告をすべて消すことが目的ではありません。

一般的な個人ブログや会社サイトでは、重大な問題が出ていないかを定期的に確認し、出た場合だけ内容を読んで対処すれば十分です。「おすすめの改善」は、自分のサイト構成と必要性を確認してから対応してください。

VPSや特殊構成ではサーバー管理者向けの項目も増えるため、分からない項目を推測で変更せず、公式ドキュメントやサーバー管理者へ確認します。

FAQ

Q.サイトヘルスに「重大な問題」が出たらサイトは壊れていますか?

必ずしも壊れているとは限りません。ただし、セキュリティや更新、通信など重要な問題の可能性があるため、内容を確認して原因を特定してください。

Q.「おすすめの改善」は全部対応すべきですか?

必須ではありません。サイト規模やサーバー構成によって不要なものもあります。改善理由と影響を確認して判断してください。

Q.サイトヘルスからPHPを変更できますか?

基本的に情報確認が中心です。PHPバージョンやサーバー設定の変更は、レンタルサーバー管理画面など別の場所で行います。

Q.サイトヘルスが良好ならサイトは安全ですか?

完全な安全を保証するものではありません。パスワード管理、バックアップ、不正アクセス対策、テーマ・プラグイン管理なども必要です。

Q.サイトヘルスの内容はプラグインによって変わりますか?

変わる場合があります。テーマやプラグインは独自のチェック項目を追加できるため、サイトごとに表示内容が異なることがあります。

まとめ

この記事の結論

  • サイトヘルスはWordPress標準の診断機能
  • 「ツール → サイトヘルス」から確認できる
  • ステータスでは重大な問題・おすすめの改善・合格したテストを見る
  • 情報タブではWordPress・PHP・サーバー・DB・テーマ・プラグインなどを確認できる
  • 重大な問題を最優先し、警告の件数だけで判断しない
  • おすすめの改善はサイト構成に応じて必要性を判断する
  • 設定変更前にはバックアップを確認する
  • サイトヘルスは健康診断であり、SEOや表示速度のすべてを診断するものではない
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