WordPress.comとWordPress.orgは、名前がよく似ていますが、使い方が大きく異なります。WordPress.comはホスティング込みで使えるサービス、WordPress.orgは自分でレンタルサーバーを用意してインストールするWordPressです。
30秒でわかる結論
- WordPress.comは、サーバー管理込みで始められるホスティングサービス
- WordPress.orgは、無料のWordPressソフトウェアを自分で用意したサーバーへ設置して使う方式
- 自由度を重視するならWordPress.orgの自前ホスティングが基本
- サーバー管理をなるべく減らしたいならWordPress.comが分かりやすい
- 2026年時点ではWordPress.comでも有料プランでプラグインを利用できるため、「.comはプラグイン不可」という説明は古い
- 独自テーマ・プラグイン・サーバー選択まで自由に決めたいならWordPress.org向き
- 一般的な企業サイト・ブログを長く育てるなら、本サイトではWordPress.org+レンタルサーバーを第一候補とする
WordPress.comとWordPress.orgの違い
最も大きな違いは、ホームページを置くサーバーを誰が用意・管理するかです。
| 項目 | WordPress.com | WordPress.org |
|---|---|---|
| サーバー | サービス側が用意 | 自分でレンタルサーバーなどを用意 |
| WordPress本体 | 最初から利用できる | 自分のサーバーへ設置 |
| 更新・保守 | サービス側が多くを管理 | 自分・サーバー会社・管理者で対応 |
| プラグイン | 有料プランで利用可能 | 基本的に自由に追加可能 |
| テーマ | プラン・サービス条件の範囲で利用 | 基本的に自由に追加・編集可能 |
| サーバー会社の選択 | 不要 | 自由に選べる |
| 自由度 | 管理を任せやすい | 高い |
ここで伝えたいポイント
WordPress.comとWordPress.orgは、まったく別のCMSというより、同じWordPressを「ホスティング込みで使うか」「自分でサーバーを用意して使うか」の違いとして理解すると分かりやすくなります。
WordPress.comとは?
WordPress.comは、Automatticが提供するWordPressのホスティングサービスです。自分で別のレンタルサーバーを契約しなくても、WordPressサイトを作れます。
サーバー、セキュリティ、WordPress本体の更新など、技術的な管理の多くをサービス側へ任せられることが特徴です。
具体例
レンタルサーバーの契約、PHPやデータベースの設定、WordPress本体の設置といった作業を自分で行わず、WordPress.comのアカウントを作ってサイト制作を始めるイメージです。
無料プランもある
WordPress.comには無料プランがあり、無料プランでは「○○.wordpress.com」のようなWordPress.comサブドメインを使って始めることができます。
独自ドメインや追加機能を使う場合は、必要な機能に応じて有料プランを検討します。
古い情報に注意
以前の記事では「WordPress.comはプラグインを使えない」と説明されていることがありますが、現在は有料プランでプラグインを利用できます。WordPress.comはプラン内容が変わることがあるため、契約時には最新の公式仕様を確認してください。
WordPress.orgとは?
WordPress.orgは、オープンソースのWordPressソフトウェアを配布しているWordPressプロジェクトの公式サイトです。
WordPress.orgから利用するWordPressは、一般に「セルフホスト型WordPress」と呼ばれます。
WordPress本体は無料ですが、インターネット上へ公開するには、自分でレンタルサーバーや独自ドメインを用意するのが一般的です。
WordPress.org型 = WordPress本体 + レンタルサーバー + 独自ドメイン
実際には、国内レンタルサーバーの「WordPress簡単インストール」を利用すれば、WordPress.orgからソフトウェアを手動ダウンロードしなくても設置できます。
WordPress.orgのほうが自由度が高い理由
セルフホスト型WordPressでは、自分でサーバーを選び、テーマやプラグインを追加し、必要に応じてファイルやデータベースにもアクセスできます。
- 好きなレンタルサーバーを選べる
- テーマを自由に追加できる
- プラグインを自由に追加できる
- 広告やアフィリエイトを自分の方針で運営しやすい
- サーバー移転を自分で判断できる
- FTP・SFTPやデータベースなどを使った細かな管理がしやすい
ここで伝えたいポイント
WordPress.orgの「自由」はメリットですが、その分だけ更新・バックアップ・セキュリティなどを自分側で確認する責任も増えます。
初心者にはどちらが簡単?
「最初の設定が簡単」という意味では、サーバー管理込みのWordPress.comが分かりやすいです。
ただし、現在の国内レンタルサーバーにはWordPress簡単インストール機能があるため、WordPress.org型でも以前ほど難しくありません。
| 作業 | WordPress.com | WordPress.org |
|---|---|---|
| サーバー契約 | 別途不要 | 必要 |
| WordPress設置 | 最初から利用 | 簡単インストールを利用可能 |
| SSL | サービス側で管理 | サーバー側で設定 |
| 更新管理 | 多くをサービス側が管理 | 自分でも確認する |
| 自由度 | プラン・サービス仕様の範囲 | 高い |
初心者はこれでOK
「とにかくサーバー管理を避けたい」ならWordPress.com、「少し設定してでも自由にサイトを育てたい」ならWordPress.org+レンタルサーバー、と考えると選びやすくなります。
費用はどちらが安い?
単純に「WordPress.comは無料、WordPress.orgは有料」と考えるのは正確ではありません。
WordPress.comには無料プランがありますが、独自ドメインや追加機能を使う場合は有料プランを検討します。一方、WordPress.orgのソフトウェア自体は無料でも、レンタルサーバーや独自ドメインの費用がかかります。
セルフホスト型の考え方
仮にレンタルサーバーが月額1,000円なら、年間では約12,000円です。
1,000円 × 12か月 = 12,000円
ここにドメイン費用が加わる場合があります。一方、サーバー契約特典で対象ドメインが無料になるサービスもあります。
料金だけでなく、「どこまで管理を任せるか」「必要な機能がどのプランに含まれるか」で総額を比べてください。
WordPress.comが向いている人
WordPress本体やホスティングの管理をできるだけサービス側へ任せたい人に向いています。
無料プランでWordPressの操作感を試したい場合に分かりやすい選択肢です。
サーバー・PHP・データベースなどを自分で意識したくない場合に向いています。
WordPress.orgが向いている人
テーマ、プラグイン、サーバーを自分で選び、長期的にサイトを育てたい場合に向いています。
広告、SEO、計測、サイト改善などを自分の方針で行いたい場合に扱いやすくなります。
プラグインや独自コードを使って機能を拡張したい場合はセルフホスト型が分かりやすいです。
WordPress.orgを選ぶと増える管理作業
自由度が高い一方、セルフホスト型では自分で確認すべき項目もあります。
管理項目
- レンタルサーバーの契約更新
- 独自ドメインの更新
- WordPress本体の更新
- テーマ・プラグインの更新
- バックアップ
- 不具合・セキュリティ確認
- サーバー容量やPHPバージョンの確認
ただし、国内レンタルサーバーでは自動バックアップ、自動更新、無料SSLなどを提供していることも多く、すべてを手作業で管理する必要があるわけではありません。
WordPress.comからWordPress.orgへ移行できる?
移行は可能です。WordPress.comのコンテンツをエクスポートし、セルフホスト型WordPressへインポートする方法があります。
ただし、テーマ、ウィジェット、プラグイン、画像、URL構造などは、そのまま完全に移せるとは限りません。
将来移行するなら最初から確認
無料で始めて後から移行する方法もありますが、サイトが大きくなるほど移行確認の項目は増えます。「将来は広告・独自機能・本格SEOを行う」と決めているなら、最初からWordPress.org型で始めるほうが手戻りを減らせます。
どちらを選ぶか判断するフロー
はい → WordPress.comを検討
はい → WordPress.org型を第一候補
はい → WordPress.org+レンタルサーバーが扱いやすい
はい → WordPress.com無料プランも候補
教科書判定:一般的な本番サイトはWordPress.org型を第一候補
会社・店舗・本格ブログなら「WordPress.org+レンタルサーバー」を基本に考える
一般的な会社サイト、店舗サイト、収益ブログなどを数年単位で運営するなら、レンタルサーバー、テーマ、プラグインを自分で選びやすいWordPress.org型のほうが将来の変更に対応しやすくなります。サーバー管理をできるだけ任せたい、まず無料で試したいという明確な理由がある場合はWordPress.comを選ぶ、という順番が分かりやすい判断です。
よくある質問
Q.WordPress.comとWordPress.orgは別のWordPressですか?
基盤となるWordPressソフトウェアは同じですが、利用方法が異なります。WordPress.comはホスティング込みのサービス、WordPress.orgは自分でサーバーを用意して使うオープンソースWordPressです。
Q.WordPress.comではプラグインを使えませんか?
現在は有料プランでプラグインを利用できます。「WordPress.comではプラグインを使えない」という古い情報だけで判断せず、最新プランの条件を確認してください。
Q.WordPress.orgは無料ですか?
WordPressソフトウェア自体は無料です。ただし、Webサイトとして公開するにはレンタルサーバーや独自ドメインなどの費用が一般的に必要です。
Q.初心者にはWordPress.comのほうがおすすめですか?
設定作業を減らしたいならWordPress.comは分かりやすい選択です。一方、現在はレンタルサーバー側のWordPress簡単インストールが普及しているため、初心者でもWordPress.org型から始められます。
Q.あとからWordPress.comからWordPress.orgへ移せますか?
移行できます。ただしテーマ、プラグイン、URL、画像などの確認が必要になる場合があります。将来セルフホスト型へ移ることが決まっているなら、最初からWordPress.org型で始めるほうが手戻りを減らせます。
まとめ
この記事の結論
- WordPress.comはホスティング込み
- WordPress.orgは自分でサーバーを用意する
- 管理を任せたいならWordPress.com
- 自由度を重視するならWordPress.org
- 現在のWordPress.comは有料プランでプラグインを利用できる
- 会社・店舗・本格ブログはWordPress.org型を第一候補にしやすい
- 料金だけでなく、管理負担と将来の自由度で選ぶ
結局、どちらが優れているかではなく、「管理を任せたいか」「自由にサイトを育てたいか」で選びます。本サイトでは、長期運営する会社・店舗・ブログならWordPress.org+レンタルサーバー、まず手軽に始めたい場合はWordPress.comという判断を基本にします。
次に読むなら
WordPress.org型で始める場合は、次に「WordPressに独自ドメインが必要な理由」を確認すると、レンタルサーバー・ドメイン・WordPressの関係を理解しやすくなります。